インプラント治療はどこで受けるべき?

日本口腔インプラント学会認定インプラント専門医

医師や歯科医師には専門医というものがあります。

これは学会が各分野において高度な知識や技量、経験を持つ医師として認定するもので、 歯科では、歯周病、歯列矯正、口腔外科、歯科麻酔科、口腔インプラント専門医等があります。

当院では、口腔外科・麻酔科での基礎研修と病院歯科での総合歯科研修を受けた口腔インプラント専門医が、インプラントの治療だけではなく、お口の中全体をひとつの臓器とした総合的治療を行っております。

ちまたでは、インプラント治療のみを行う『インプラント治療専門医院』が増えていますが、こういった施設でインプラント治療を受けた患者さんは、天然歯の治療やかみ合わせ治療、その他の治療を別の医院で受けることとなります。特に咬みあわせや歯周病については、天然歯とインプラントが相互関係しており、『そこの部分だけ治す』ことが困難なことがあります。

ぜひ、歯科・口腔の治療は、インプラントも天然歯の一部と考えて、医院を転々とせずに総合治療を受けられることをお勧めいたします。

インプラント治療はどの病院で受ける?

インプラント治療は、外科手術の知識と技術、補綴・咬合の知識と技術、顔貌とのバランスを見定める経験を積んだ審美眼が必要です。これらは、通常の治療よりも多くの知識・技術・経験が必要なため、専門医のいる医療機関での治療をお勧めします。

一般歯科医によるインプラント治療とは?

一般歯科医院においてもインプラント治療は行われております。 各インプラントメーカーが主催する週末のセミナーに参加して勉強された歯科医師が、そのメーカーのインプラントについてサーティフィケイトといった使用許可証をもらってインプラント治療を始めるわけです。

つまり、週末のセミナーを受けた歯科医師が翌日の月曜日にあなたのインプラント治療を行っても問題ないのです。

しかし、インプラント治療はもちろん2日で習得できるものではなく、奥が深い治療法ですので、その後も勉強を繰り返す一般歯科医師の先生もいれば、そのまま自己流で自院のみでインプラント治療を続ける先生も色々いるでしょうが、ご自身しかどれぐらいインプラント治療を習得しているかは判断できないわけです。

少なくとも言うことができるのは、日本におけるインプラント習得のレベルを客観的に基準を設けて判断しているのが、国内最大の会員数を誇る日本口腔インプラント学会であり、一定の手術数、レポート数と試験を設けて正式に日本口腔インプラント専門医を認定しているのです

インプラント専門医や口腔外科専門医によるインプラント治療

歯科先進国の一つであるスウェーデンの2016年の研究では、一般歯科医院におけるインプラント周囲疾患(インプラント治療後に起こりうる問題)の発症率は専門医の病院と比較して、4倍以上高かったとの報告がありました。

インプラント治療は、通常の虫歯の治療とは少し違った内容の治療になります。治療後も長くインプラントを使うためにも、 一般歯科医院、一般歯科医師によるインプラント治療ではなく、専門医による治療をお勧めします。

一般歯科医院と当院の違い

川本デンタルクリニックにはインプラント学会専門医、および口腔外科専門医が在籍しており、治療後のケアまで考慮した専門的な治療を中心に行なっております。

抜歯即時埋入という、歯を抜いた時に同時にインプラント処置が可能な場合もあります。

この方法は、治療期間短縮、および手術回数を減らすことができますが、しっかりとした診断と技術が必要な処置になります。歯科医院で歯を抜いてインプラント治療が必要だとの説明を受けた場合、歯を抜く前に一度当院でご相談頂ければと思います。

また、骨がないためインプラントができないと言われた場合でも、当院ではインプラントができるように骨を再生する手術も行うことができるため、当院までご相談して頂くことで、安心したインプラント治療を受けて頂くことができます。

安価なインプラント治療の問題点

治療を受ける側にとって、安価な治療は経済的に良いように聞こえます。しかし、安価であることは、目に見えない部分で経費を削減した結果だとも言うことができます。

インプラント本体の材料、被せ物の材料、精度、インプラントに関する知識や技術を得るために必要なトレーニングなどが含まれた金額になっていることをご理解頂いて治療を受けて頂く必要があります。毎日何度も使用する歯に対して、どのようなクオリティの治療を受けるべきかを考えて頂きたいと思います。

また、インプラント本体は、現在国内外数百社が数々のブランドを販売していますが、その大半は数年以内に合併・吸収・消滅していく会社が後を絶ちません。

仮にご自身の身体の一部分となったインプラントの会社が数年後の消滅し、何らかの不具合が生じたときに部品を取り寄せることができなかったら怖くないでしょうか?

当院で使用しているインプラントメーカーは、最も歴史が古く、最も大学病院で使われ、最も臨床データが多く輩出されてきたメーカーのひとつであるノーベルバイオケア社のブランドのインプラントを使用していますので、国内外に転居されても多くの医療機関使われていますのでご安心ください

大学病院でのインプラント治療

大学病院では、最初の診断者、担当者、オペ施術者、補綴施術者がそれぞれ異なる可能性があります。

それぞれの担当者も、ベテランレベルから研修医まで千差万別で、仮に良い医師に担当してもらっても、途中で別の病院に転勤になったりすることもあり、長期間もしくは余命期間使い続けたいインプラントの治療を受ける機関としては色々不便なことが多いのは否めません。

しかし、腫瘍摘出後や事故等で顎の骨を失って、別の部分の骨を移植してインプラントを埋入するような大掛かりな入院を伴う手術は言うまでもなく、大学病院や総合病院口腔外科で受けるべき手術となります。

インプラントは一生使えるのか

患者さんからこのような質問をよく受けますが、他の歯科治療(虫歯の治療、神経の治療)と比べると長持ちする治療法であるとは言えますが、以下の要因によって使える期間は左右されてきます。

︎1. 口腔内の衛生状態(お手入れの悪い細菌の多い口腔内ではインプラントの歯周病であるインプラント周囲炎に罹患しやすくなります)

2. 加齢に伴う顎の変化(骨粗鬆症の悪化、顎骨の急激な吸収、骨髄炎、リウマチ性顎関節症による咬合性外傷)

3. 全身合併症の悪化に伴うインプラント周囲炎の悪化(重度糖尿病、慢性腎症、肝炎、抗ガン治療による副作用等)

4. 上記の混合型:長期療養による口腔内環境に劣化による感染症

(※また、インプラント治療を受ける患者様の年齢は10代後半から可能なので、治療を受ける年齢から考えても「何年もつか?」「一生もつか?」という質問に一律ではご返答できかねないことをご了承ください。)