まったく新しい概念の洗口剤「KshKshクシュクシュ」を使ってみて 2024年11月29日
こんにちは!アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口の歯科助手Aです。
従来の洗口剤への不満
皆さん、歯磨きをした後ってそのままのことが多くありませんか?
私自身も、普段食事をした後は歯磨き粉をつけて歯磨きをしてフロスしてそのまま…。
そして、しっかり磨いたのに何故かスッキリしない。磨き足りないのか?口臭は大丈夫?と感じることもしばしばありました。
今まで私が使用してきたマウスウォッシュはどれも爽快感の後、少し口腔内がピリッとした感覚や香りが残るのが苦手で、継続して使うことが出来ず一度限りで終わる事がほとんどでした。でも、このマウスウォッシュは無味無臭でピリッとした不快感がないので継続して使用できることを実感したので皆様にご紹介いたします。
新洗口剤「クシュクシュ」の使用感
そんな中、当院で取り入れているマウスウォッシュで、大阪大学が開発して注目されているMA-Tシステムを採用しているという「クシュクシュ」を試してみたところ、ノンアルコールで香料不使用。まるでお水でうがいしているかのようでした。そして、あと味は違和感もなく余分な口腔内の残留物をも取り除いてくれたかのようにスッキリ。
そしてなにより気になるのが口臭。ただ磨いただけでは口臭が取り切れない面も、このクシュクシュでうがいをするとピタッと口臭が気にならなくなりました。
寝る前に使用すると、朝の寝起きでは口腔内が乾いたような粘りがある感じも改善されたので、口腔乾燥(ドライマウス)の方には是非お勧めしたいマウスウォッシュです。
そして、何度も繰り返してうがいする必要はなく、ほんの10mL程度の量で一度うがいをするだけで十分です。その後は水で洗い流す必要はなく、変な後味や違和感もなく仕事やプライベートで気持ちよく過ごせるので、口臭が気になり会話に消極的になりがちな方にとっては大人気の商品です。
MA-Tシステムとは
また、このクシュクシュに採用されているMA-Tとは『要時生成型亜塩素酸イオン水溶液』と呼ばれています。MA-Tは水と同じような性質を持ちながら、水溶液中に細菌・ウイルスが存在すると亜塩素酸イオンから反応性の高いラジカルが生成され、細菌・ウイルスを攻撃します。反応が終わると、再び水と同じ状態に戻ります。
流行性ウィルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌することも実証されており流行性ウイルス感染予防にもなります。強い殺菌力がありますが、ほぼ水であるため既存の塩素系消毒剤や高濃度のアルコールと比較しても安全性が高く、食器や調理器具、口に触れるものにも安心して使えるという利点があり、MA-Tシステムを採用する病院・介護施設やホテルなどが増えてきてます。
MA-Tは、口腔粘膜や歯にこびりついた喀痰・剥離上皮・血餅・プラーク等のバイオフィルムを効果的に柔らかくし、除去しやすくすることを見出されています(国際特許出願中)。
継続と使い方が大切
ただ、何事も継続することはとても重要です。普段何気ないぶくぶくうがいでも、毎日しっかり続けると舌や口腔周囲筋のトレーニングにもなるので口腔機能の向上にも役立ちます。そして、マウスウォッシュは歯ブラシやフロスで取り除けない歯ぐきや口腔粘膜の細菌や古い上皮の除去効果もあるので、合わせてやることで歯ぐき・口腔粘膜などの口腔内環境は良くなります。
また、製品に記載されている使用量を守ることはとても大切です。
そして過度の使い過ぎは、常在菌をも取り除いてしまうため、正しい1回の使用量(10ml)を守ることが大切です。マウスウォッシュを使用する場合、多くても一日1~3回が理想ですね。ついつい、うがいした感覚が少ないクシュクシュだと何度も使いそうになりますが使いすぎは気をつけないといけません。
MA-Tシステムによる口腔ケアと定期健診
洗口剤として理想的な「クシュクシュ」は、歯磨き後に使用することはお薦めですが、あくまでもうがいはブラッシングの代用にはならないのでしっかり歯を磨いてから使いましょう。実はMA-Tシステムを採用したジェルもありますので、歯磨きペーストをMA-Tジェルに替えて歯磨きをすると歯にこびりついてこすってもなかなか除去できない古いプラークを除去することができます。
当院では、MA-Tシステムを採用したジェルを使った口腔ケアを行っています。
もちろん、プラークが歯石になってしまった場合は歯石除去が必要です。虫歯や歯周病の早期発見のためにも定期健診に歯科医院へ行き、そのうえでMA-Tシステムを使って自宅ケアを常に行っておくと、相乗効果が期待できます。
夢のようなMA-Tシステムですが、洗口剤にしろジェルにせよ、使い方が間違っていると意味がありません。
歯科医院での定期健診を受けて、日々の自己ケアで効果が出ているのか、必ず確認を受けてください。そして、いつでもお口の中のお悩みや気になることがあればご相談くださいね。