衛生士の私が実践している口腔ケア(前半)    2024年11月11日

皆さんこんにちは。アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口の歯科衛生士のRです。

当院では歯を健康に保つための定期クリーニングに来ていただいてる方はたくさんいますが、その時に歯磨き指導というものを必ず受けていただいてます。

歯磨きは虫歯・歯周病の予防に欠かせない物なので、普段のご自身でのケアがどれだけ出来ているかでそれらの予防率は大きく変わってきます。

もちろんケアが出来ているかだけでなく、甘い食べ物や飲み物・炭酸飲料など

お口の中が酸性に傾く食事を1日の中で普段どれだけしているかによっても変わってきます。そういったことに気を付けることも含めて“歯を守る”という行動になります。

ところで

『歯磨き指導を歯科衛生士から普段受けるが歯科衛生士自身はどういう風に普段ケアをしているのだろうか?』と思われる方は多いのではないのでしょうか

なので今日は普段の私自身が行っている口腔ケアの方法についてご紹介したいと思います!

 

子供のころの歯のケアに対する関心

私は子供のころから歯のケア用品のCMには関心が高く、今でも色んなケア用品を試すのが好きです。そんな私ですが、子供の頃から常に意識高く毎日歯磨きを頑張っていたという訳ではありません。

子供の頃から毎日の歯磨きを面倒くさいと思うときはもちろんありました。小学生の時、朝ごはんにカレーを食べたあとに歯磨きが面倒臭かった時がありました。しかしカレーを食べた後はにおいは口の中に残っています。

においを消したいという思いはあったのでガムを噛んでにおいをごまかそう!

と思ってガムを噛みながら支度をしていると、母になぜかバレて

『あー!歯磨きしてないやろ。そんなんしとったらあかんで!!』

と怒られたことを今でもおぼえています。

自分でもよくないことをしているということは自覚してたのでその言葉には強く納得し、

朝の歯磨きを欠かさずするようにしようと思ったことは

今でもはっきり覚えています。

 

口腔ケアのルーティン

しかし今は歯科衛生士を職業としていることと、常にお口の中を衛生的な状態に保ちたいということもあり、ケアのルーティンはしっかりこなすようにしています。

ケアの工程が多いのは夜→昼→朝の順に多いです。

夜寝てる間が菌が一番繁殖しやすい時なので寝る前はしっかりとケアをします!

 

ブラッシング工程

歯間ブラシで歯と歯の間を歯間ブラシを通していく。一番奥の歯の後ろ側の面も歯間ブラシでこすります。

            

①舌を磨く。 コップの底に少し張るぐらいの水で1回うがいする、フロスを歯と歯ぐきの間まで入れ込んで通す。

②歯全体を磨いていく。

③コップの底に少し張るぐらいの水で1回うがいする。

④ノンアルコールの洗口剤でうがいを1回する。

 

以上が夜のケアのルーティンになります。

朝は④のみ。昼は①②④のみという風にケアを行っています。

夜に隅々まで磨くようにしていると、菌をかなり減らせるので寝てる間の状態でも菌が繁殖することが難しくなります。

そうすると菌が歯や歯ぐきを攻撃する時間を大幅に少なくすることが出来るので虫歯や歯周病を予防することが出来ます。

それだけでなく朝起きたときに口臭をほとんど感じなくすることが出来ます。

菌をできるだけ減らすことと、繁殖するための栄養(食べかす)を徹底的に洗い流すということをすると菌は繁殖することも出来ないということを毎朝実感しています。

 

歯磨きの仕方について

②の歯磨きもポイントがあります。

歯ブラシの角度:歯に対して歯ブラシの面を直角に当てる。

歯ブラシの角度はとても大切です。

歯の汚れを取るときはこの角度を守る必要があります。

 

 

ポケット内に行き届かせるときは歯茎の中に向かってななめに入れ込むことをしますが、歯ぐきが引き締まってるところはので、基本的にはあまりしません。

歯ぐきの厚みがありポケットが出来やすい人は歯茎の中にも入れ込むことを意識すると良いと思います。  

 

 

 

 

押し当てる圧:歯ブラシの毛先が潰れない限界ぐらいまでの圧(ふつうの歯ブラシの固さ)

これぐらいの圧が歯磨きをするときは一番良いです。

弱すぎても汚れは落ちませんし、強すぎると毛先がつぶれてそれも

汚れを落としにくくなってしまいます。

動かすときの幅の大きさ:1本の歯ぐらいの幅で動かしながら磨く。

歯ブラシを動かすときの幅は、歯ブラシの毛先が歯と歯の間や

歯周ポケットの中に入ることが大事になります。

歯1本分の幅で動かしていくと丁度それぐらいの幅になります。  

歯ブラシの固さ:健康な歯茎→ふつう

使っている歯ブラシはふつうの固さになります。

柔らかすぎると汚れが落ちにくく、固すぎるとしなりが悪く到達性が

悪いからです。    

歯ぐきの炎症が強い間は柔らかめの歯ブラシを使うと良いでしょう。   

 

次回、後半に続きます。