院長紹介/ドクターズインタビュー

  • HOME>
  • 院長紹介/ドクターズインタビュー

院長紹介

川本 眞奈美                      院長・インプラント専門医

ご挨拶

西宮市にお住いの皆さま、こんにちは。アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口の院長、川本眞奈美と申します。
当クリニックは口腔外科、歯周外科、インプラント手術から審美歯科、矯正歯科、歯周病治療まで幅広い診療を提供する総合歯科医院です。各専門分野のスペシャリストによる高品質な医療と徹底した衛生管理を基本理念としております。
患者様のご不安やご疑問を解消するため、治療前には必ず詳細な説明の時間を設けております。模型・写真・イラスト等の視覚資料を活用し、患者様が納得された上で治療を開始いたします。これにより、最適な治療選択を患者様ご自身で行っていただけるよう心がけております。
また、快適で安心できる診療環境を実現するため、使い捨て器材の活用や厳格な滅菌プロセスを導入しています。感染予防対策は器具の滅菌だけでなく、その後の取り扱いまで徹底し、院内全体で高レベルの衛生管理を実践しております。

当クリニックはこれからも地域の皆様の口腔健康に貢献するため、スタッフ一同、知識と技術の研鑽に努めてまいります。定期検診から専門的な治療まで、お口に関するどんなお悩みも、どうぞ安心してご相談ください。皆様の健やかな笑顔のために、誠心誠意対応させていただきます。

アルティス歯科・矯正・
口腔外科クリニック西宮北口
院長 川本 眞奈美

経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 同大学附属病院第一口腔外科研修医
  • 大阪府立母子保健総合医療センター麻酔科レジデント
  • 同センター口腔外科医員
  • 公立学校共済組合近畿中央病院口腔外科医員
  • 大阪厚生年金病院歯科・口腔外科医長
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医
  • 川本デンタルクリニック院長
  • 現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 院長
所属学会

医師紹介

佐藤 千裕             副院長・総合歯科診療医・
アライナー矯正担当医

患者様一人一人と信頼関係を築き、じっくり診るという担当制で診療していました。
患者様にとって歯科治療を受けることは不安と恐れをお持ちかもしれませんが、安心して前向きな気持ちで通院していただけるよう、尽力したいと思っております。
より良い口腔、良い身体、良い人生を目指して、一緒に頑張っていきましょう。


経歴
  • 大阪歯科大学卒業
  • 兵庫医科大学附属病院歯科口腔外科研修医
  • 大阪市内歯科医院勤務医
  • 神戸市内歯科医院副院長
  • 現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 副院長、アライナー矯正・総合歯科医員
所属学会
  • 一般社団法人日本歯科医学振興機構(JDA) 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 日本アライナー矯正歯科研究会正会員
実績
  • JIADSエンドコース40期修了
  • JIADSファンダメンタルコース修了
  • NobelBiocareスプラインインプラントセミナー修了
  • O.C.M.Iトレーニングサーティフィケイト(オピアンキャリア法)修得 等その他

高島 利加子                   補綴専門医・
インプラント専修医

ご挨拶

部分的な治療ではなく、お口や顎全体が長期的に健康を保てる回復治療を心掛けています。皆さまそれぞれに最適な治療をご提案するために、治療に対するご要望、不明点など遠慮なくご相談ください。



経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 同大学附属病院補綴科研修医
  • 同大学大学院歯学研究科修了
  • 同大学歯学博士
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医
  • 大阪大学歯学部附属病院および大阪府内歯科医院勤務を経て、
    現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 歯科補綴・歯科総合医員
所属学会
実績
  • 日本骨代謝学会にてANZBMS Travel Award
  • IOF Regionals 2nd Asia-Pacific Osteoporosis and Bone MeetingにてIOF Young Investigator Award
  • American Society for Bone and Mineral Research 2011 Annual MeetingにてASBMR Travel Grant
  • 大阪大学歯学会にて優秀海外発表大学院生奨励賞
  • 大阪大学歯学会にて歯学会優秀研究奨励賞
  • Nature Communicationsに論文掲載

坪井 奈々子                           矯正担当医

 

 

 

 



経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 京都大学医学部附属病院口腔外科医員
  • スウェーデンイエテボリ大学医学部附属ハンディキャップインスティテュート研究員
  • 同大学歯学部矯正歯科臨床医員
  • 現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 歯科矯正医員
所属学会
  • 日本矯正歯科学会正会員
実績
  • バイオプログレッシブスタディークラブ正会員

西村 藍                 総合歯科診療医・
精密顕微鏡歯科担当医

 

 

 

 



経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 同大学附属病院 口腔補綴科研修医
  • 同大学歯学研究科 歯科補綴科研究生
  • 医療法人宝珠会勤務
  • 現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 歯科補綴・矯正医員
所属学会
  • 日本補綴歯科学会正会員

永末 純子                            歯周病専門医

ご挨拶

長年歯周病治療に携わってきましたが、補綴、インプラント、矯正、口腔外科など他分野の専門医、指導医と協力して診療に携わってきたので、常に包括的な治療を心掛けています。



経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 同大学附属病院口腔治療科研修医
  • サンスター歯科保健振興財団千里歯科診療所勤務
  • 神戸市、西宮市歯科医院勤務を経て、現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 歯周病担当医員
  • 現、大阪大学歯学部招聘教員
所属学会

藥師寺 登                       口腔外科指導医・専門医

経歴
  • 大阪歯科大学卒業
  • 大阪大学歯学部附属病院口腔外科学医員
  • 公立学校共済組合近畿中央病院口腔外科部長
  • 大阪大学歯学博士
  • 現、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 口腔外科専門医員
所属学会

筧 康正                    口腔外科専門医・
総合歯科診療医

経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 神戸大学大学院医学研究科 医学博士
  • 現、同大学医学部附属病院口腔外科 特命講師
  • アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 口腔外科・総合歯科医員
所属学会
  • 日本口腔外科学会専門医・指導医
  • 日本口腔腫瘍学会口腔がん専門医・指導医
  • 日本顎顔面インプラント学会専門医
  • 日本レーザー歯学会専門医
  • 日本外傷歯学会認定医・指導医
  • 日本認知症予防学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
  • 日本障害者歯科学会認定医
  • 日本口腔科学会認定医
  • 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定歯科医師
  • 日本臨床試験学会GCPパスポート・エキスパート
  • ARO協議会認定プロジェクトマネージャー
  • ARO協議会認定スタディマネージャー
  • 日本救急医学会 ICLSインストラクター

安部 友大                   口腔外科認定医・
総合歯科診療医

経歴
  • 大阪大学歯学部卒業
  • 大阪大学歯学研究科 歯学博士
  • 現、大阪大学歯学部附属病院 顎顔面口腔外科学講座 医員
  • アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口 口腔外科・総合歯科医員
所属学会
  • 日本口腔外科学会認定医
  • 日本口腔科学会正会員
  • 日本口腔腫瘍学会正会員
  • 日本顎変形症学会正会員

ドクターズインタビュー 院長

歯科医師としての歩みについて

歯科医師としての歩みについて
先生の今までの歩みについてお話をお聞かせください

私は2000年頃に開業しました。当時はまだ阪神大震災の爪痕が残っていた時期でした。西宮に決めたのは、再開発ビルの情報を得てからです。この西宮北口駅前の再開発は震災後の本格的耐震ビルで、クリニックフロアを含み他の医療分野との連携が可能ということもありこの地を選びました。

開業当初から今の形態なのですか?

当初は私一人の診療から開始しました。当時は個人診療所としては珍しい「歯科口腔外科」を標榜し、病院口腔外科での勤務経験を活かして、外来で可能な手術を行う総合歯科診療所としてスタートしました。それまでは、親知らず抜歯を含む口腔外科手術はかかりつけ医師から病院口腔外科に紹介されてわざわざ仕事を休んで受診する患者様がほとんどでしたので、当院では平日に夕方以降でも土曜日でも手術が可能な口腔外科医医院として一役を担えたと自負しております。また地域内で最も早い時期にCT機器を導入し、遠方から診断のために他院から紹介されて受診される患者様も珍しくありませんでした。当初は口腔外科自体が珍しく受診される患者様が多かったのですが、今は顎口腔全体を総合的に治療を行う「歯科総合クリニック」に進化しております。

クリニックの特徴について

クリニックの特徴について
このクリニックについて先生の思いをお聞かせください

現在の当クリニックの最大の特徴は専門医によるチーム医療です。私自身、大学病院で勤務していた経験から、歯科医師がひとりで何でもやることに疑問を感じていました。たとえば口腔外科のプロの医師が開業して慣れない普通の虫歯治療をするというのは長年の外科医としてのスキルと言う社会的財産が活用されず、また慣れない外科医による虫歯治療を受ける患者さんには不利益をもたらすと思っています。

はっきり言って「餅は餅屋」です。

大学歯学部では明確に歯科医療分野は細分化されています。たとえば、内科の中に循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科等に分業しているのと同じく、歯科の中にも歯科保存科、補綴科、歯周病科、口腔外科、矯正歯科等に分業しているのが実態です。それぞれの科の専門医師が存在しており、一生その道のプロとしてその専門分野を貫いていく医師も多くいます。

人生は短いですから、
万能になることは難しい。

実際、寿命が延びたとは言え、一人の人間が全ての分野のプロフェッショナルになるというには時間が足らなさ過ぎます。もちろん医科と同じく、歯科的にも広い分野を俯瞰して診断する総合診療医師は必要で、総合診療医師がさしずめ昔からの「歯医者さん」に当てはまります。しかし、中には総合診療医師だけでは、手に負えない専門分野の知識とスキルが必要になることが多くなってきました。
当院では開業以来、「大学病院並みの治療品質」を求めてきましたので、特に口腔全体の高度な治療が必要な患者様に対して、ある時期から各分野の専門医師とのチーム医療を行うようになっております。ただし、軽微な症状であれば総合診療医師が一人で対応することもあります。

患者層と診療内容について

患者層と診療内容について
患者様はどのような方が多く来院されますか?

患者様は中高年以上で、しっかり時間と費用をかけてでもきちんとした治療を希望される方が多いです。これらの患者様は歯周病の専門治療やインプラント治療を希望される方々、また長年歯科治療をきちんと受けることが出来ず口腔全体が崩壊してしまって小手先の治療では対応できない治療困難患者様などがいらっしゃいます。
また2030代の患者様は他院からのご紹介で一般医院では抜歯困難な「親知らず難抜歯」や歯列不正に悩む矯正治療を受ける患者様が多いでしょう。
その他の顎関節や口腔粘膜の疾患患者様も多数いらっしゃいます。

診療における大切にしていることは?

最近の患者様はある程度歯科治療を予習して受診され、中には最初から「私の治療はこうしてください」と言ってこられる方もいます。しかし、残念ながらその判断が医学的に正しいとは限らず。ご本人が望まれる治療が本当にその方にとって最適な治療とも限りません。

当院で大切にしているのは、まず患者様に正しい知識と複数の選択肢を必ず全てご提示することです。

それをしっかり説明した上で、最終的な選択は患者様自身にしていただきます。患者様お一人お一人にはそれぞれの価値観があり、時間や費用の制約から、医師側から考えると理想的でない選択をされることもありますが、そのデメリットを患者様が十分理解された上の選択であれば、それは尊重すべきと考えております。歯科医師は患者様の病気を勝手に治すのではなく、健康になるためのお手伝いをする立場です。

患者様の唯一の身体は患者様自身のものです。歯科医師は、患者様が誤った道を進もうとする前にご助言を行うべき存在です。それを患者様が十分理解した上でご自身の身体をどう守っていくのか決断された後は、歯科医師は患者様に寄り添いながら治療というお手伝いができるのだと思います。

患者様の声に応えるクリニックづくりをされているとか?

患者様の声に応えるクリニックづくりをされているとか?

患者様はドクターに直接言いにくいことがあります。ある意味、自分の体を人質に預けているようなものですから。しかし、衛生士や助手には本音を話すことがあります。
そこで当クリニックでは、全ての患者様に治療後必ずアンケートを書いていただいています。口では言えなくても、書けば伝えられることもあります。それを毎日必ず確認し、問題があれば解決するようにしています。

足元が寒かった、肩が凝ったなど、ちょっとしたことでも構いません。対象はドクターだけでなく、衛生士や受付など全てのスタッフです。

以前は手書きのみでしたが、現在はGoogleフォームを使ったデジタルアンケートも活用しています。

医師間のコミュニケーションはどうしていますか?

医師間のコミュニケーションはどうしていますか?

多くの専門医が在籍しているため、連携の手段は重要な課題でした。直接ミーティングを行うこともありますが、コミュニケーションツールやビデオ会議を使って全員がコンタクトを取れるようにしています。例えば、矯正、歯周病治療、インプラントなどが必要な複雑なケースでは、患者様ごとに歯科医師・衛生士・助手の担当チームを作り、その中で「今ここまで来ました」「次は、矯正はどうしましょうか」などと連携しています。また、新しい材料や設備の情報も全員に共有できます。

全員が同時に出勤しているわけではないため、いつでも情報を確認できることで対面での申し送り以上のメリットがあります。また、Lineのような既読機能ではなく、自分で意識して「既読」ボタンを押す仕組みにしているため、ちゃんと内容を読んだかどうかも確認できます。
今でも対面や口頭での申し送りが主流な医院が多いようですが、後に「言った」「言わない」などの行き違いがあってはならないのが医療現場です。ですので、デジタルツール上の会話記録というのは「うやむやにならない申し送り」として重要と考えています。

口腔外科の強みについて

口腔外科の強みについて
口腔外科手術はどこまで可能なのですか?

当クリニックは入院が必要なオペ以外は、
外来でできる手術を
全て行っています。

長時間の手術や歯科恐怖症の患者様の治療に対して静脈麻酔鎮静が可能ですので、患者様の負担を減らした処置が可能です。 

最近は「口腔外科」と掲げるクリニックが増えていますが、実際に専門的な手術ができる医院は少ないのが現状です。当クリニックには口腔外科指導医・専門医・認定医、インプラント専門医が在籍しており、外来範囲での口腔外科手術が可能です。

治療へのこだわり

治療へのこだわり
問診の重要性について

問診は非常に重要です。特に口腔外科や大学病院で経験を積んだ医師は、医科的な知識が豊富です。病院勤務医師は入院患者様の対応や他科との連携が日常的にあるため、他科が処方している薬についても知識があります。 

患者様が記入する問診票だけでは不十分なことが多いです。「健康です」にチェックしても、実際には薬を服用していたり、肝炎など過去に病気を指摘されていたりすることがあります。患者様は治療中であっても「症状がない=健康」と勘違いされている方も珍しくありません。私は問診票を鵜呑みにせず、必ずひとつひとつ確認をしています。

例えば、抗凝固剤を服用している方は、抜歯すると出血が止まりにくいリスクがあります。骨粗しょう症の薬を服用していると、中には顎骨が壊死するリスクがあります。患者様自身が「歯科とは関係ない薬」と思い込んで申告していただけない方もいます。全身の健康状態は歯科治療に大きく影響するため、私は徹底的に問診を行います。

感染予防対策について昔から徹底されているとか

当クリニックでは感染予防対策を非常に重視しています。単に器具を滅菌すれば良いというわけではありません。その扱い方自体が重要です。

例えば、患者様の口を触った手袋で診療台やカルテなど別の場所を触ってしまうドクターがいますが、これは絶対に避けるべきです。潔癖症と思われてしまいますが、医療従事者は潔癖症であるべきと考えます。唾液は「透明の血液」と同じであり、交差感染のリスクに常に気を配っています。

コロナ禍で感染対策が注目されましたが、当クリニックでは以前から徹底していました。
当院の歯科医師・衛生士・助手などの医療従事者には、感染予防の重要性を伝え、院内全体で徹底しています。

予防の重要性について

予防の重要性について

今までの日本の医療制度では治療にしか保険が適用されず、予防は重視されていませんでした。しかし、歯科疾患の多くは予防可能なものです。
当クリニックで経験した例ですが、虫歯治療をほとんど受けたことがない大学生が親知らずの相談で来院し、レントゲンを撮ったところ顎全体に嚢胞ができていることが判明しました。もっと早く来院していれば、大掛かりな治療にならずに済んだケースです。

このようなレアケースもあることから、症状がなくても定期的なクリーニングやレントゲン検査を受けることが、早期発見・早期治療につながります。自己判断せず、プロに見てもらう機会を増やしていただきたいと思います。

自費診療への思い

自費診療への思い

歯科医師の本音として、自費診療を中心にした診療をおこないたいという思いがあります。これは単に料金が高いからではなく、長年技術を磨いてきた歯科医師として、患者様に最高の治療をご提供したいという思いからです。

残念ながら保険診療では限界があり、時に「自分の親にはしたくない治療」を患者様にせざるを得ないこともあります。当クリニックには専門医も揃っていますので、質の高い治療を時間に縛られずご提供できる環境に少しずつ移行していきたいと考えています。
これは私だけでなく、こだわりのある歯科医師なら誰もが持つ思いではないでしょうか。ただし、費用面で厳しい患者様のお身体に対してより良い治療だからと無理強いをすることはありませんのでご安心ください。

今後のビジョンについて

今後のビジョンについて
今後のご展望について教えてください

いまのところ分院は考えておりません。チェーン店の洋菓子店より、個人経営のこだわりの強い洋菓子店の方が美味しいというケースに近い信念かもしれません(あくまでも一般論です)。当クリニックの強みはベテラン医師による確かな技術です。歯科医療は技術職であり経験が非常に重要です。これだけのスペシャリストを揃えるのは容易なことではありません。この点で患者様に安心と価値の高い治療をご提供し続けたいと考えています。

患者様へのメッセージ

患者様へのメッセージ

歯科医療の多くは予防できる病気です。先天的な問題や事故によるものを除けば、多くの場合は自己管理によって防げるものです。しかし、自己管理だけでは難しい部分もあり、それをサポートするのが歯科医院の役割だと考えています。

口の中は自分では見えない部分も多いので、プロに見てもらう機会をできるだけ増やしていただきたいと思います。「まだ大丈夫」と自己判断せず、症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。

当クリニックには各分野の専門医が揃っており、皆さんの口腔健康を総合的にサポートできる体制を整えています。どんな小さな不安や疑問でもお気軽にご相談ください。患者様お一人ひとりに最適な情報提供と治療選択肢をご提案し、長期的な口腔健康を守るお手伝いをさせていただきます。

ドクターズインタビュー 専門医・担当医

口腔外科ではどのような疾患を扱い、どのような点に注意を払っていらっしゃいますか?
(口腔外科専門医)

口腔外科ではどのような疾患を扱い、どのような点に注意を払っていらっしゃいますか?(口腔外科専門医)

扱う範囲は口腔内だけではなく顎骨・副鼻腔・口唇・唾液腺など非常に広いのですが、患者様にとって身近なものからご紹介します。

Q1.口腔外科ではどのような疾患を扱っていますか?

1.  親知らずの抜歯
これが最も皆さんに馴染みがあるかもしれません。「横向きに半分埋まっていて抜くのが大変だと言われた」「歯ぐきが腫れて痛い」といった親知らずのトラブルです。アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口では、CTによる精密な診断で神経や血管の位置を正確に把握し、安全性を最優先した抜歯を行っています。

2. 顎関節症(がくかんせつしょう)
「口が開きにくい」「顎を動かすとカクカク音が鳴る、痛い」「顎関節がロックして開かない」「顎関節が外れた」といった症状です。生活習慣の指導からマウスピース治療、マニピュレーション(徒手整復)など、患者様一人ひとりの原因に合わせた治療をご提案します。

3. 口内炎・お口のできもの(嚢胞や腫瘍)
「なかなか治らない口内炎がある」「舌や歯ぐきにしこりのようなものができた」という場合も、ご相談ください。その多くは良性のものですが、中には口腔癌(ガン)の初期症状である可能性もゼロではありません。専門家としてしっかり診察し、早期発見につなげることが私たちの重要な役割です。

 4. インプラント治療
歯を失った際の選択肢であるインプラント治療も、実は口腔外科の知識と技術が不可欠です。顎の骨にインプラントを埋め込む手術ですので、骨の状態を正確に診断し、安全な手術を行うことが求められます。

5. 口腔周囲や顎の炎症・膿
歯周病・歯根の膿や親知らず由来の炎症、唾液腺の炎症、顎の骨の炎症など顔が大きく腫れあがるような重度の炎症を抑える治療は口腔外科で行います。抗菌剤やステロイド剤を内服・点滴で投与します。

6. 口腔周囲や顎の骨のケガ(外傷)
「転んで歯が折れた・抜けた」「口の中や唇を切ってしまった」「顎をぶつけた」といった外傷の治療も行います。緊急の場合も、まずは落ち着いてご連絡ください。

7. 歯が原因の副鼻腔内の炎症や嚢胞・腫瘍
実は悪い歯が原因で副鼻腔炎を起こすことがあります(歯性上顎洞炎)。また悪化すると嚢胞や腫瘍が出来ることもありますが、口腔外科で診断・治療を行います。 

Q2. 診療において、特に注意を払っている点は何ですか?

最も大切にしているのは、「正確な検査と診断によって、患者様の心と身体への負担を可能な限り最小に導くこと」です。そのために、特に以下の3つの点を徹底しています。

1. 不安や恐怖心に寄り添うこと
何より、患者様の「怖い」という気持ちを和らげることを最初に考えています。治療前には、病気の原因、これから何をするのか、なぜそれが必要なのかを、専門用語を使わずに分かりやすくご説明します。
患者様がご自身の状態を理解し、納得して治療に臨めることが、安心への一番の近道だと信じています。
また、強い痛みや恐怖感を軽減するために、静脈麻酔で鎮静することも可能です。

2. 「安全」と「精密」を両立させること
安全で確実な治療を行うために、“経験と勘”だけに頼ることはありません。
当院では歯科用CTを導入し、顎の骨の厚みや神経の走行などを三次元的に把握します。これにより、手術のシミュレーションが可能になり、リスクを最小限に抑えた精密な治療が実現できます。また、使用する器具の滅菌・消毒を徹底し、院内感染防止に万全の体制を整えることも、安全な医療をご提供するための当然の務めです。
粘膜の病気では、細菌検査、病理組織検査、口腔内蛍光診断などで診断を行います。 

3. 全身の状態を考慮した治療を行うこと
お口は身体の一部です。特に外科処置を行う際は、患者様の全身の健康状態をしっかりと把握する必要があります。高血圧や糖尿病、骨粗しょう症など、持病をお持ちの方も安心して治療を受けていただけるよう、必要に応じてかかりつけ医の先生と連携を取りながら、慎重に治療計画を立てていきます。
口腔外科医師は病院にて他科の医師と連携して治療を行ってきていますので、患者さんの全身状態や内服薬などを把握しながら治療を行う経験が豊富です。

【最後に】
お口の中に何か異常を感じたとき、「口の中の病気ってどこへ行ったらいいんだろう?」と迷ってしまう方がいらっしゃいます。ですが、どんな些細なことでも、専門医にとっては重要なサインであることが少なくありません。
親知らずの違和感、顎の痛み、治りにくい口内炎、お口のできもの…。
口腔外科の病気は見えにくい、わかりにくいものが多いので、少しでも気になることがあれば、どうか一人で悩まずお気軽にご相談ください。
アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口では、病院口腔外科の部長経験者、指導医、専門医、認定医が在籍していますので、安心して受診してください。

親知らず抜歯は口腔外科指導医や専門医でどのような特徴がありますか?
(口腔外科専門医)

親知らず抜歯は口腔外科指導医や専門医でどのような特徴がありますか?(口腔外科専門医)

親知らずの抜歯は、アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口で最も多くご相談いただく治療の一つです。積算1万本以上の抜歯実績があります。多くの患者様が「痛そう」「怖い」といったイメージをお持ちですが、適切な知識と技術があれば、安全かつ快適に治療を進めることができます。
指導医や専門医による親知らず抜歯は、一般的な歯科医師による抜歯と比べて一番大きな違いは、やはり経験値と対応できる症例の幅です。指導医や専門医は、大学病院などで長年にわたり口腔外科分野、特に親知らずの抜歯を含む様々な顎顔面の外科処置の経験を積んでいます。
具体的にご説明します。

特別困難な親知らずの抜歯に対応できる: 親知らずと一言で言っても、様々な生え方によって、抜歯の難易度はかなり異なります。親知らずが顎の骨の中に完全に埋伏している、神経に非常に近いか接している、骨に癒着している、通常の位置とは離れた位置に埋まっているなど、入院が必要な難易度の高い親知らずの抜歯に対して、解剖学的な知識に基づいた精密な手技で対応できます。

合併症のリスクを最小限に抑える: 抜歯に伴う神経損傷や感染症などのリスクを、経験に基づいた予測と的確な処置で最小限に抑えます。抜歯後に非常に強い腫れや痛みが生じた際は、抗菌剤や消炎剤などの点滴投与で苦痛を最小限に抑えます

全身疾患の把握力が高い: 口腔外科医師は総合病院で他科の医師と連携して治療を行っていますので、全身疾患の知識や患者さんの内服状態などの知識が豊富です。患者さんの健康状態に適した親知らず抜歯手術をご提案できます。

多様な治療選択肢を提示できる: 抜歯だけでなく、必要に応じて骨移植や歯周組織の再生療法など、より包括的な治療計画を提案できます。

病院での外科手術に準じた感染予防処置: 通常の歯科医院で行う単純な普通抜歯の際よりもはるかに高いレベルの感染予防処置を行います。基本的に全身麻酔手術レベルの感染予防処置に引けを取らないと自負しています。

最新の知識・技術を常に習得している: 指導医や専門医は、学会発表や研究活動などを通じて常に最新の知見をアップデートしています。そのため、新しい技術や材料を積極的に取り入れ、より質の高い治療を提供しています。

【最後に】
親知らずの抜歯は、多くの方が避けられないことが多いのですが、決して恐れるべきものではありません。特にアルティス歯科・矯正・口腔外科クリニック西宮北口では、開業以来通算10,000本以上の親知らず抜歯を行ってきた実績があります。経験豊かな口腔外科専門医が担当させていただくことで、複雑なケースでも安心して治療を受けていただけます。
「いつか抜かなきゃ」と思いつつ何年も放置してきている方は、年数が経過するほど難抜歯になりますので、勇気を出して検査をお受けになってみてはいかがでしょうか。
まずは、お気軽にご相談ください。現在の親知らずの状態を正確に診断し、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案させていただきます。

歯周病治療について、特に大切にされていることは何ですか?(歯周病専門医)

歯周病治療について、特に大切にされていることは何ですか?(歯周病専門医)

歯周病治療において私が最も重視しているのは、「科学的根拠(エビデンス)に基づいた精密な診断と、それに基づく最適な治療計画のご提案」です。
歯周病は、その進行度や原因、患者さん一人ひとりのお口の状態によって、とるべきアプローチが全く異なります。そのため、感覚や経験だけに頼るのではなく、まずは歯周ポケットの深さの測定、レントゲン撮影、必要に応じてはCT検査や細菌検査といった客観的なデータを徹底的に収集し、お口の中で何が起きているのかを正確に可視化します。
その上で、丁寧なカウンセリングを通じて患者さんの生活背景やご希望を伺い、現在のエビデンスに基づいた複数の治療選択肢(歯周基本治療から、必要であれば歯周組織再生療法などの外科処置まで)を分かりやすくご説明します。患者さんご自身が治療内容を深くご理解・ご納得いただくことが、治療成功への第一歩だと考えているからです。
歯周病は「静かなる病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、自覚症状なく進行します。少しでも気になることがあれば、専門的な診断を受けることがご自身の歯を守ることに繋がります。最新の知識と技術をもって、あなたの歯を1本でも多く未来に残すお手伝いをさせてください。
これこそが数少ない歯周病専門医としての責務と考えております。

歯周病の予防や改善のために、患者様に意識してほしいことはありますか?(歯周病専門医)

歯周病の予防や改善のために、患者様に意識してほしいことはありますか?(歯周病専門医)

日々の診療で多くの患者様のお口を拝見する中で、「もっと早くご相談いただけていれば…」と感じることが少なくありません。特に歯周病は、痛みなどの自覚症状が出にくい「静かなる病気(Silent Disease)」です。気づかないうちに進行し、歯を支える大切な骨を溶かしてしまう、とても怖い病気なのです。
しかし、歯周病は正しい知識を持って向き合えば、予防も改善も可能です。ご自身の歯を一本でも多く、一日でも長く健康に保つために、ぜひ以下のことを意識してみてください。

1. 「磨いている」から「磨けている」へ。毎日の歯磨きを見直しましょう
「毎日しっかり歯磨きをしているのに、歯周病と言われてしまった」という方は少なくありません。大切なのは、時間や回数だけでなく「歯垢(プラーク)を確実に除去できているか」という点です。
狙うは「歯と歯茎の境目」:歯周病菌が潜むのは、歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」です。歯ブラシの毛先をこの溝に45度の角度で優しく当て、小刻みに動かすことを意識しましょう。
力任せは逆効果:ゴシゴシと強く磨くと、歯茎を傷つけたり、歯が摩耗したりする原因になります。鉛筆を持つくらいの優しい力で十分です。
磨き残しに注意:奥歯の裏側、歯並びが乱れている箇所、前歯の裏側などは、特に磨き残しが多い場所です。手鏡を見ながら、一本一本丁寧に磨く習慣をつけましょう。

2. “歯ブラシだけ”では不十分。フロス・歯間ブラシを相棒に
歯ブラシだけで落とせる歯の汚れは、全体の約60%と言われています。残りの40%は、歯と歯の間に溜まっています。この汚れを放置することが、歯周病や虫歯の大きな原因となります。
デンタルフロスや歯間ブラシを毎日の習慣にしてください。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば数分で終わります。就寝前の歯磨きの際に、一日一回で構いません。どのサイズや種類がご自身に合うか分からない場合は、遠慮なく当院の歯科衛生士にご相談ください。あなたに最適なものをご提案します。

3. 歯周病は「生活習慣病」。お口だけでなく全身の健康も大切です
歯周病は、お口の中の細菌だけでなく、日々の生活習慣とも深く関わっています。

喫煙:タバコは歯周病の最大のリスク因子の一つです。血流を悪化させて歯茎の治りを妨げ、免疫力を低下させます。喫煙されている方は、そうでない方に比べて歯周病が何倍も進行しやすく、治療効果も出にくいことが分かっています。

食生活:栄養バランスの取れた食事は、歯茎の健康を支える資本です。また、よく噛むことで唾液の分泌が促され、お口の中を洗い流す自浄作用が高まります。

ストレス・睡眠不足:過度なストレスや睡眠不足は、体の免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めてしまいます。

4. プロの力を頼ってください。定期検診は健康への投資です
ご自宅でのセルフケアは非常に重要ですが、それだけでは落としきれない汚れがあります。歯石(プラークが硬くなったもの)は歯ブラシでは除去できませんし、ご自身では気づけない初期の歯周病のサインを見つけることも困難です。
歯科医院での定期検診とプロフェッショナルケアは、いわば「お口の健康診断と大掃除」です。
私たち専門家が、専用の器具を使って歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を徹底的に除去し、皆様のセルフケアの効果を最大限に高めるお手伝いをします。症状がなくても、3ヶ月~半年に一度はぜひ検診にお越しください。
歯周病の治療と予防は、患者様ご自身の協力なしには成り立ちません。私たち歯科医院と患者様が、同じ目標に向かって歩む「二人三脚」だと考えています。
不安なこと、分からないことがあれば、どんな些細なことでも構いません。いつでも私たちにご相談ください。
一生涯、ご自身の歯で美味しく食事をし、心から笑える毎日を送るために。私たちが全力でサポートさせていただきます。

インプラント治療の際、どのような点に最も注意を払っていらっしゃいますか?
(インプラント専門医)

インプラント治療の際、どのような点に最も注意を払っていらっしゃいますか?(インプラント専門医)

インプラント治療で最も大切にしているのは、一言で言えば「治療のゴールから逆算した、総合的な設計と丁寧な実践」です。
単にインプラントを骨に埋めるという「点」の作業ではなく、その歯が患者様の10年後、20年後のお口の健康と、豊かな生活にどう貢献するかという「未来」を見据えた治療を常に心がけています。
そのために、当院では特に以下の3つのステップに細心の注意を払っています。

1. 【治療前】精密な診断と、患者様一人ひとりに合わせた治療計画
インプラント治療の成否は、この準備段階で8割が決まると考えています。

三次元的な情報収集:歯科用CTを用いて、顎の骨の量や質、神経や血管の位置をミリ単位で正確に把握します。これにより、手術のリスクを限りなくゼロに近づけます。

シミュレーションの徹底CTデータと口腔内スキャナー写真データをもとに、コンピューター上で理想的なインプラントの埋入位置・角度・深さを決定します。どの部分で、どのように噛むことになるのかまでシミュレーションし、無理のない設計を追求します。この設計は重要で、数多くのインプラント経験を積んだインプラント専門医の腕の見せ所となります。

患者様との対話:何にお困りで、治療後にどのような生活を送りたいのか。患者様のご希望や不安をじっくりお伺いし、治療計画にご納得いただく時間を何よりも大切にしています。

2. 【治療中】安全性を第一に考えた、正確無比な外科処置
計画通りに治療を実践する、極めて重要なステップです。

徹底した衛生管理:インプラントの埋入手術は外科処置である以上、衛生管理は医療の基本です。器具の滅菌はもちろん、オペ環境を清潔に保ち、感染リスクを徹底的に排除します。

身体への負担を最小限に:シミュレーション通りの位置へ正確にインプラントを導く「サージカルガイド」の使用や、歯茎の切開を最小限に抑える術式を選択することで、術後の痛みや腫れをできる限り軽減します。ここでは口腔外科における経験と素養が重要です。

チーム医療の実践:執刀医だけでなく、アシスタント、歯科衛生士がそれぞれの役割を高いレベルで果たし、手術がスムーズかつ安全に進むよう連携しています。

3.【治療後】美しさと機能性を両立させ、長く維持するためのサポート
インプラントは、上部構造(被せ物)が入って噛めるようになってからが本当のスタートです。

審美性と機能性の両立:最終的に装着する人工歯は、見た目の美しさはもちろん、周りの歯との調和や噛み合わせが非常に重要です。精巧な歯科技工士と連携し、まるでご自身の歯のような自然な仕上がりを目指します。

長期的な安定のためのメンテナンス:インプラントを長持ちさせる秘訣は、日々のセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアです。インプラント周囲炎という病気を防ぐため、患者様一人ひとりに合わせたメンテナンスプログラムをご提案し、大切な歯を末永く守るパートナーでありたいと考えています。

インプラントは素晴らしい治療ですが、同時に外科処置を伴う高度な医療です。だからこそ私たちは、一つひとつの工程に一切の妥協を許さず、誠実に向き合うことをお約束します。
ご不安な点、ご不明な点がございましたら、どんな些細なことでもご相談ください。

インプラント治療を患者様に勧める際、どのような点を説明されていますか?
(インプラント専門医)

インプラント治療を患者様に勧める際、どのような点を説明されていますか?(インプラント専門医)

このページをご覧になっている方は、歯を失ってしまい「これからどうしよう」とお悩みの方や、現在お使いの入れ歯・ブリッジに何らかのご不便を感じている方が多いのではないでしょうか。
失った歯の機能を回復させる治療法(欠損補綴)はいくつかありますが、その中でも「インプラント」は、まるでご自身の歯が再び生えてきたかのように、機能性と審美性を取り戻せる優れた選択肢です。
私が患者様にインプラント治療についてご説明する際には、特に以下の3つの点を大切にお伝えしています。

1. 「なぜ、インプラントが“第二の永久歯”と呼ばれるのか」
インプラント治療の最大の特徴は、失った歯の「根」の部分を回復させる点にあります。

周囲の歯を守ります
ブリッジのように健康な両隣の歯を削る必要がありません。また、入れ歯のように留め金(クラスプ)をかける歯に負担をかけることもありません。削った歯やクラスプをかけた歯のように二次むし歯が起こるリスクがありません。インプラントは独立して機能するため、他の残っている大切な歯の寿命を守ることに繋がります。

顎の骨の健康を保ちます
歯を失った部分の顎の骨は、噛む刺激がなくなることで徐々に痩せていってしまいます。インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、噛む力を骨に伝え、骨が痩せるのを遅らせる効果が期待できます。これは、お口全体の長期的な健康を維持する上で非常に重要です。

2. 「治療によって、生活の質(QOL)がどう変わるのか」
私たちが目指すのは、単に「噛める」ようにすることだけではありません。治療を通して、患者様の毎日がより豊かになることです。

食事の楽しみを取り戻す
リンゴを丸かじりしたり、お肉をしっかり噛みしめたり、ナッツを食べたり、入れ歯では難しかった硬いもの・粘着性のあるものや粒状のものも、ご自身の歯と同じような感覚で楽しむことができます。
「食べたいものを、美味しく食べられる喜び」をもう一度手に入れていただきたいのです。

心からの笑顔と自信を
インプラントは見た目が天然の歯とほとんど見分けがつかないほど自然です。人前で話すことや笑うことに躊躇がなくなり、自信に満ちた明るい表情を取り戻すことができます。

快適な毎日を
入れ歯のようなズレやガタつき、痛み、話しにくさといった違和感から解放されます。日々の煩わしさがなくなり快適にお過ごしいただけます。

3. 「メリットだけではない、大切なこと」
素晴らしい治療法である一方、インプラント治療に臨む上で、患者様に必ずご理解いただきたい点があります。

外科手術と治療期間が必要です
インプラントは外科的な処置を伴います。もちろん、安全には最大限配慮し、精密な検査(CT撮影など)のもとで計画を立て、痛みや腫れを最小限に抑えるよう努めますが、ご不安に思うのは当然です。治療期間も数ヶ月以上を要します。

保険適用外の治療です
インプラントは自費診療となるため、費用負担が大きくなります。しかし、適切なメンテナンスを続けることで長期間にわたって快適に使用できるため、何度も治療を繰り返す可能性のある他の治療法と比較し、長期的な視点でご自身の価値観に合わせてご判断いただくことが大切です。

治療後のメンテナンスが非常に重要です
インプラントはむし歯にはなりませんが歯周病のようなインプラント周囲炎は起こりえますので、丁寧なケアは天然歯とともに必要です。インプラントを長持ちさせるためには、毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。インプラントを一生健康に使い続けるためには二人三脚で守っていく必要があります。

【最後に】
インプラントは、全ての患者様にとって唯一の正解というわけではありません。お口の状態、ライフスタイル、そして何より患者様ご自身が何を大切にしたいかによって、最適な治療法は異なります。
私たちは、一方的に治療をお勧めするのではなく、まず患者様のお悩みやご希望をじっくりお伺いすることから始めます。その上で、インプラントを含む全ての選択肢のメリット・デメリットを丁寧にご説明し、あなたが心から納得できる治療法を一緒に見つけていきたいと考えています。
どうぞ、まずは「相談する」という気持ちで、お気軽にご来院ください。

補綴物の素材選びの際、どのような基準で選択されていますか?(補綴専門医)

補綴物の素材選びの際、どのような基準で選択されていますか?(補綴専門医)

「どの素材を選べばいいですか?」これは、患者様から非常によくいただくご質問です。セラミックや金属、プラスチックなど、今はたくさんの選択肢がありますから、迷われるのは当然だと思います。
私たちが補綴物の素材をご提案する際に最も大切にしているのは、「患者様お一人おひとりのお口の状況」と「患者様ご自身の価値観」をすり合わせ、最適な選択肢を一緒に見つけていくことです。
具体的には、以下の4つの基準を総合的に考慮して、いくつかの選択肢とそのメリット・デメリットをご説明しています。

1.  医学的な適合性(お口の健康を最優先に)
まず大前提となるのが、治療する歯にとって医学的に最適か、という点です。

虫歯の場所と大きさ: 力が強くかかる奥歯なのか、目立ちやすい前歯なのか。虫歯の範囲は広いか、狭いか。

噛み合わせと歯ぎしり: 噛む力が強い方や、歯ぎしりの癖がある方には、特に耐久性の高い素材が必要です。

アレルギーの有無: 金属アレルギーの心配がある方には、メタルフリー(金属不使用)の素材をおすすめします。

これらを診断し、「そもそも、この歯にはどの素材が使えるのか」という医学的な土台をしっかり固めた上で、選択肢をご提示します。

2. 機能性(しっかり噛めて、長持ちするか)
毎日使う歯ですから、機能性は非常に重要です。

強度・耐久性: 長期間にわたって、欠けたり壊れたりすることなく、しっかり噛める力に耐えられるか。

耐酸性・抗菌性:腐食を起こしやすい素材や咬合力に弱いと辺縁(縁)が微細に欠けていくので、二次むし歯を起こしやすくなります。腐食の無い強度がある素材は二次むし歯を予防できます。

適合精度: 歯と補綴物の間に隙間ができにくい素材は、そこから細菌が入り込んで再び虫歯になる「二次う蝕」のリスクを低減できます。

3. 審美性(自然で美しい見た目か)
特に前歯の治療では、見た目の美しさを気にされる方が多くいらっしゃいます。

色や透明感: 周囲の天然歯と見分けがつかないほど、色や質感を自然に再現できるか。

変色のしにくさ: 長い時間が経っても、変色したり黄ばんだりしにくいか。

歯ぐきへの影響: 金属を使った場合、金属腐食のために歯ぐきが黒ずんで見えることがあります。審美性を重視されるなら、セラミックなどの素材が適しています。 

4. ご予算(長期的な視点でのコスト)
費用も大切な判断基準です。補綴物には、保険が適用されるものと、適用されない自費診療のものがあります。

保険診療: 費用を抑えられるのが最大のメリットです。ただし、歯科保険上の予算が限られているため、使用できる素材や治療法に制限があります。二次むし歯や破損のために、何度も治療しなおす機会が多くなりがちです。

自費診療:審美性や耐久性に優れた素材を選ぶことができ、二次むし歯が起こりにくい、素材自体が長持ちする医学的に優れた特徴があります。保険診療に比べると高額になりますが、結果的に長期的な視点ではコストパフォーマンスが良い場合もあります。

私たちが一方的に「この素材にしましょう」と決めることはありません。
専門家としてお口の状態を正確に診断し、それぞれの素材の長所・短所を丁寧にご説明いたします。その上で、患者様が「見た目を重視したい」「できるだけ長持ちさせたい」「今回は費用を抑えたい」といったご希望をぜひお聞かせください。
じっくりと対話を重ね、患者様ご自身が心から納得できる選択をしていただけるよう、全力でサポートいたします。どんな些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

補綴の治療について、患者様の満足度を高めるために、どんな説明やコミュニケーションを大切にしていますか?(補綴専門医)

補綴の治療について、患者様の満足度を高めるために、どんな説明やコミュニケーションを大切にしていますか?(補綴専門医)

被せ物や詰め物、入れ歯、インプラントといった補綴(ほてつ)治療は、失われた歯の機能や見た目を取り戻すための、非常に重要な治療です。治療を終えられた患者様が、最高の笑顔で、そして何でも美味しく召し上がれるようになること。それが私たちの何よりの喜びです。
「せっかく治療したのに、想像と違った…。」
私たちは、そのような残念な結果をなくすために、治療そのものの技術と同じくらい、患者様とのコミュニケーションを重視しています。ここでは、患者様の満足度を高めるために当院が大切にしている「説明」と「対話」についてお話しします。

1. 「どう治すか」の前に、「どうなりたいか」を共有します
私たちは、いきなり治療法の説明から始めることはありません。まずはカウンセリングで、患者様のお悩みやご希望をじっくりと伺うことからスタートします。
「人前で口元を気にせず、思いきり笑えるようになりたい」
「硬いものでも気にせず、食事を楽しみたい」
「銀歯を自然な白い歯にしたい」
「お手入れがしやすく、長持ちするものがいい」
こうした患者様の「理想のゴール」を共有することが、満足度の高い治療への第一歩です。レントゲンやお口の中の写真をお見せしながら、現状を分かりやすくご説明し、同じゴールを目指すパートナーとして治療計画を立てていきます。

2. メリットもデメリットも。すべての選択肢を正直にお伝えします
補綴治療には、用いる材料や工法によって様々な選択肢があります。セラミック、ジルコニア、ゴールド、保険適用の素材など、それぞれに優れた点(メリット)と、考慮すべき点(デメリット)が存在します。
私たちは、特定の治療法を押し付けることは決してありません。ただ正しい知識をご提供する義務があります。
「こちらの素材は最も美しいですが、強い衝撃で割れる可能性があります」
「こちらは非常に丈夫ですが、金属アレルギーのリスクを考慮する必要があります」
というように、費用、美しさ、耐久性、将来的なリスクまで、すべての情報を公平に、そして正直にお伝えします。その上で、患者様のライフスタイルや価値観に最も合う治療法を、一緒に見つけていきます。

3. 「仮の歯」で、理想の形をシミュレーションします
特に前歯など、見た目が重視される部分の治療では、「完成形がイメージと違ったらどうしよう」というご不安がつきものです。
そこで当院では、前歯や自由診療治療の際は必ず、最終的な被せ物を作る前に精巧な「仮歯(プロビジョナルレストレーション)」を装着していただく期間を設けています。この仮歯で実際に生活していただきながら、歯の形や大きさ、色、噛み合わせの感覚や、話しやすさなどをチェックしていただきます。
「もう少し丸みのある形がいい」「ここの厚みが少し気になる」といったご要望を、この段階で遠慮なくお聞かせください。患者様からのフィードバックを元に修正を重ね、100%ご納得いただけた形を、最終的な被せ物へと精密に反映させていきます。

4. 治療の終わりは、良い状態を維持する「スタート」です
素晴らしい補綴物が入って治療が完了しても、それがゴールではありません。その美しい歯、快適な噛み合わせを、一日でも長く維持していくための「新しいスタート」です。
私たちは、治療後のメインテナンスの重要性や、ご自宅での適切なケア方法についてもしっかりとご説明します。「治療して終わり」ではなく、定期的なチェックを通じて、患者様の大切な歯を末永くお守りしていくこと。それも私たちの重要な使命だと考えています。
お口の悩みは、生活の質(QOL)に直結します。どんな些細なことでも構いません。あなたの想いを、ぜひ私たちに聞かせてください。機能的にも、審美的にも心からご満足いただけるよう、持てる知識と技術のすべてを尽くすことをお約束します。

矯正治療に取り組むうえで、こだわっている点はありますか?(矯正担当医)

矯正治療に取り組むうえで、こだわっている点はありますか?(矯正担当医)

私たちが目指すのは、その場限りではない「生涯にわたる健康と、心からの笑顔」です。
矯正治療と聞くと、「歯をきれいに並べること」をイメージされる方が多いかもしれません。もちろん、見た目の美しさを整えることは非常に重要です。しかし、私たちのこだわりは、その一歩先にあります。
それは、「審美性(美しさ)」と「機能性(正しく噛めること)」を高いレベルで両立させ、その健康な状態を生涯にわたって維持していただくことです。そのために、私たちは以下の3つの点を特に大切にしています。

1. すべては「精密な診断」から始まる、オーダーメイドの治療計画
歯並びのお悩みは、一人ひとり全く異なります。歯の傾きだけでなく、顎の骨格、唇や舌の動き、生活習慣までが複雑に関係しています。そのため、当院ではまず歯科用CTやセファログラム(頭部X線規格写真)、3D口腔内スキャナーといった最新のデジタル機器を駆使し、見た目だけではわからない骨格レベルでの詳細な分析を行います。
このデータに基づき、「なぜこの歯並びになったのか」という根本原因を突き止め、数ミリ、数度のズレにもこだわったオーダーメイドの治療計画を立案します。治療後の歯並びをシミュレーションでご覧いただきながら、患者様が心から納得できるゴールを一緒に設定することが、私たちの治療の第一歩です。

2. 「噛み合わせ」という土台を整え、お口全体の健康を守る
美しい歯並びも、正しく噛み合っていなければ意味がありません。不適切な噛み合わせは、特定の歯に過度な負担をかけ、将来的な歯の破折や歯周病、さらには顎関節症や肩こり・頭痛の原因となることさえあります。
私たちは、単に歯を並べるだけでなく、顎の関節や筋肉の動きまで考慮した「機能的な噛み合わせ」を再構築することに全力を注ぎます。これにより、治療後の後戻りを防ぎ、お口全体の健康寿命を延ばすことにつながると信じています。

3. 患者様の人生に寄り添う、丁寧なコミュニケーション
矯正治療は、年単位の長いお付き合いになります。だからこそ、私たちは患者様との対話を何よりも大切にしています。
治療方法の選択肢(ワイヤー、マウスピース矯正など)について、それぞれのメリット・デメリットを正直にお伝えすることはもちろん、治療期間中の小さな不安や疑問にも、いつでも耳を傾けられるような雰囲気づくりを心がけています。また、矯正中の虫歯を防ぐための専門的なケアやブラッシング指導にも力を入れ、治療期間中も快適に、そして安心して過ごしていただけるよう、スタッフ全員でサポートいたします。
矯正治療は、あなたの未来をより豊かにするための素晴らしい自己投資です。私たちはその大切なプロセスに、専門家として、そして一人のパートナーとして真摯に向き合います。まずはお気軽に、あなたの理想やお悩みをお聞かせください。

矯正において、患者様の負担軽減や通院継続のために工夫していることを教えて下さい
(矯正担当医)

矯正において、患者様の負担軽減や通院継続のために工夫していることを教えて下さい(矯正担当医)

矯正治療は、美しい歯並びと健康的な噛み合わせを手に入れるための素晴らしい選択肢ですが、同時に「痛みは?」「通院が大変そう」「費用が心配」といった不安がつきまとうことも事実です。
当院では、患者様が少しでも安心して、そして前向きな気持ちで治療を続けていけるよう、以下の4つの側面から負担を軽減する工夫を徹底しております。

1. 「痛み」と「不快感」を最小限に
矯正治療で多くの方が心配されるのが「痛み」です。当院では、技術と設備の両面から痛みの軽減に努めています。

痛みの少ないワイヤーの使用: 形状記憶合金など、弱い力で持続的に歯を動かす高性能なワイヤーを採用。調整直後の強い痛みを大幅に緩和します。

3D光学スキャナーの導入: 従来の粘土のような材料での歯型採りは行いません。小型カメラでお口の中をスキャンするだけなので、嘔吐反射の強い方でも不快感なく、精密な歯型データを取得できます。

口内炎への配慮: 装置が粘膜に当たる痛みを和らげるためのワックスをお渡しするのはもちろん、装置の角を丸めるなど細やかな調整で、お口の中の違和感を減らします。

2. 「時間」と「通院」の負担を軽減
お仕事や学業で忙しい方でも無理なく通えるよう、効率的な治療計画と通院システムを整えています。

治療シミュレーションによる効率化 3Dデジタルデータに基づき、歯の動きを精密にシミュレーションします。無駄のない最短ルートで治療計画を立てることで、全体の治療期間の短縮を目指します。

通院回数を少なくする治療法: マウスピース型矯正(インビザラインなど)や、摩擦の少ない矯正装置(セルフライゲーションブラケット)は、1回あたりの調整で歯が効率的に動くため、通院頻度を1.5ヶ月~2ヶ月に1回程度に抑えることが可能です。

オンライン診療・進捗確認の活用:専用アプリなどを使い、ご自宅からお口の中の写真を送っていただくことで、来院いただかなくても進捗を確認できるシステムを導入しています。これにより、不要な通院を減らします。

3. 「見た目」と「心」の負担を軽く
治療中の見た目が気になるという心理的な負担は、治療のモチベーションに大きく影響します。

多様な「見えない・目立たない」装置: 透明で取り外し可能なマウスピース型矯正、歯の色に近いセラミックブラケット、歯の裏側に着ける舌側矯正など、ライフスタイルやご希望に合わせた選択肢を豊富にご用意しています。

「見える化」で安心を提供: 治療開始前に3Dシミュレーションで「歯がどう動いて、最終的にどうなるか」を具体的にお見せします。ゴールが明確になることで、安心して治療に臨むことができます。

4. 「費用」の不安を解消
費用への不安は、治療をためらう大きな原因です。当院では、安心して治療を始めていただけるよう、費用の透明性を何よりも大切にしています。

治療開始前の詳細なご説明:カウンセリングの段階で、検査・診断料、装置料、毎回の調整料など、治療完了までに必要となる費用の内訳と総額の目安を丁寧にご説明し、お見積書を発行いたします。「何に、いつ、いくらかかるのか」を事前にしっかりとご理解いただくことで、安心して治療計画を立てていただけます。

柔軟なお支払いプランのご提案:一度に大きなご負担がかからないよう、クレジットカード払いやデンタルローン分割払いにも対応しております。患者様一人ひとりのご予算に合わせて、無理のないお支払いプランを一緒に考えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

矯正治療は、私たち歯科医師と患者様との二人三脚です。
どんな些細な不安や疑問も、どうぞ遠慮なくご相談ください。私たちは、患者様一人ひとりに寄り添い、ゴールまでしっかりとサポートすることをお約束します。
まずはお気軽に、無料カウンセリングへお越しください。

お問い
合わせ

Web予約

Web問診

ブログ

歯科衛生士
コラム