インプラント治療後のメンテナンス

インプラント治療後のお手入れ

既にインプラント治療をされている方は、そのインプラントを長く使用して頂くために、定期的なメインテナンスをして頂く必要があります。

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病と同じような病気(インプラント周囲疾患)になる可能性があります。

インプラント部位だけではなく、ご自身の歯のお手入れも同時に行って頂く必要があります。

当院でのインプラントに対するケア

当院では、インプラント治療をして頂いている方には、年に2〜4回のメインテナンスにきて頂いております。

インプラントは天然歯と似て非なるものです。そのため、一般歯科による対応ではなく、専門医による対応をお勧めします。

インプラント治療後に問題がある場合(インプラントが動く、腫れることがある、噛むと痛い、など)

インプラント治療後に何か症状がある場合は、必ず歯科医院への受診、検査、などを受ける必要があります。天然歯も、虫歯になったり、歯周病になったり、と問題が起きることがあるのと同じで、インプラントも問題が起きる可能性があることがわかっています。

インプラントにおける問題は、インプラント体の問題とインプラント上部構造の問題の2つに大別できます。

インプラント体の問題の多くは、インプラント周囲炎という症状です。

この場合は、歯周病と同様の症状(全く同じではありませんが)ですので、歯周病治療と同様の処置が必要なことが多いです。上部構造に問題がある場合は、被せ物に対する処置(作り替えや修理)が必要です。

インプラント周囲炎に陥った場合の対処法

インプラント周囲炎とは、インプラント周囲で生じる歯周病です。

インプラント周囲の骨が吸収してしまい、歯周病と同様の症状が出る状態のことを指します。インプラント表面に細菌が付着してしまい、除去することができないため、通常のクリーニングなどでは治療効果が期待できません。

このような状態になってしまった場合、歯周病の治療と同様にインプラント表面を消毒し、細菌を除去することで、インプラント周囲炎を治療、再発防止を行います。

しかし、天然歯とインプラントでは異なる部分も存在するため、専門的な知識が必要となります。

インプラント表面の消毒

レーザーによるインプラント周囲炎の治療

インプラント表面を消毒する際には、レーザー、エアーポリッシャー、インプラント専用器具などを用いた機械的方法と、消毒薬にて消毒する化学的方法の光殺菌療法があります。

インプラントの表面性状や形状は、インプラントの種類によって異なるため、それぞれの形状に合わせた治療を行います。

インプラントは、それぞれのメーカー、治療時期によって、たくさんの種類が存在します。

レントゲンである程度判断は可能ですが、治療を行うにあたり詳細な情報があることでより治療をスムーズに進めることができます。

そのため、インプラント治療をされた病院に、どの種類のインプラントなのかを尋ねていただくことがあります。