私の親知らずの抜歯体験    2025年2月7日

こんにちは!アルティス歯科・矯正・口腔外科クリニックの歯科助手Mです。

 

今回は私が実際に親知らずを抜歯した時のお話をしたいと思います。

皆さんは親不知が生えていますか?

人それぞれ生え方や生えてくる時期もそれぞれ異なっています。

親知らずを抜歯すると聞くと、痛みや腫れ等怖いイメージや不安があると思います。

実際に私も抜歯をする際とても不安で緊張していました。

生え方や他の歯への影響等で抜いた方がいい場合や抜かなくてもいい場合もあるので気になる方はぜひ一度相談だけでも専門の歯医者さんに診て頂くことをお勧めします🦷

 

抜歯決断までのきっかけ

親知らずって絶対に抜かないといけないのか?誰でもできたら歯を抜きたくないですよね。

私もそうでした。

でも自分ではわからなかったので、当院の口腔外科専門医の先生に相談しました。私の場合は、親知らずが歪んで生えてきたことで頬を噛んでしまい痛みが出てました。下顎が小さくて、親知らずが生えてくる余地がないことをレントゲンで説明を受けて、抜歯してもらう決意をしました。

親知らずだから絶対に抜かないといけないわけではないそうです。

【抜いた方がいい場合】

    ・親不知が斜めになっていて、歯茎が腫れている場合

    ・親不知が斜めに生えていて、歯並びに影響がある場合

    ・歯磨きがしにくく、他の歯も虫歯になりそうな場合

    ・既に親不知が虫歯の場合

    ・親不知が歯茎や頬を噛む場合

    ・親知らずに嚢胞(のうほう)などの別の病気を持っている場合

    ・親知らずが上下の片方しか生えておらず、徐々に反対側へ生えすぎてきている場合

    ・女性の場合、妊娠などを予定されている方。

妊娠中には親不知が生えてきて痛みが出たり腫れると抜くことが出来なかったり、お薬を飲めない時期もあるので事前に抜いておくのがお勧めです。

【抜かなくてもいい場合】

    ・歯の全体が真っ直ぐに全部生えてきていて、歯磨きも支障がない場合

    ・完全に骨に埋もれていて、特に他の歯への影響もない場合

なかなかご自分のお口の奥は見えないので判断に困った場合は、ぜひ口腔外科専門の歯医者さんに診て頂くことをお勧めします

 

手術までの流れ

【問診・レントゲン・CT撮影】

親不知に限らず、お口全体のお悩みや症状をお伺いした後に、治療計画などを歯科医師がご説明します。

レントゲン撮影は必ず必要です。妊娠中の方でも安定期であれば問題ないとされています。多くの親知らずは、歯ぐきや骨に埋まっているためにCT撮影も必要になります。CT撮影によって親不知の歯根の状態や周囲の神経や骨の確認を行うことが安全な手術に必要です。

【クリーニングと消毒】

どんなにお口の中を清潔にしている方でも、日々の食事でお口の中には細菌が存在します。当院では、手術直前に口腔内をクリーニングすることで、口腔内の細菌をできるだけ少ない状態で手術を行い、抜歯後の感染のリスク等を減らします。

クリーニング後に、消毒を行います。

消毒は、お口の中はもちろんですが、手術を行う口腔外科医師が触れる可能性があるお顔の皮膚(頬から顎の下の範囲)も消毒します。

 

いよいよ、手術開始

麻酔をする時に少しチクッとする痛みがありましたがその後は術中全くと言っていいほど痛みがありませんでした。

歯を触られている感覚や器材の音が聞こえる事もありましたが、先生や助手の方が優しく声を掛けてくれてリラックスして手術を受ける事ができました。

「今から縫って終わりだからね」と声をかけられた時にもう終わってるの!?とびっくりするほどあっという間に終わりました。

 

手術後

術後は個人差もあると思いますが、麻酔が切れる前にすぐに痛み止めを服用したのでほとんど痛みを感じることはありませんでした。

1週間程は少し腫れたり、多少の違和感はありました。ですが手術当日の入浴や飲酒、激しい運動などは控えましたが、翌日から通常通り仕事も含め、いつもと変わらない生活ができました!

何より、傷口が落ち着いてからは歯磨きもしやすくなり、親知らずのせいで頬を噛んで痛むストレスもなくなりました。

下記は、私が受けた注意事項です。

【抜歯手術後の注意事項】

・止血の為、清潔なガーゼやティッシュをしっかり噛む

(お家に帰られてから出血が止まらない際はご自宅にあるティッシュ等を数分強く噛み止血してください。それでも血が止まらない場合や異常を感じたらすぐにご連絡下さい)

・アルコール摂取、激しい運動、熱い湯船に長く浸かる等、血流が良くなることは控えましょう

・処方されたお薬は先生の指示通りしっかり飲みましょう

・喫煙は控えましょう

・強いうがいは控えましょう

・抜いた部分は触らないようにしましょう

・麻酔が切れるまでのお食事や熱い飲み物は控えましょう

・抜歯当日は出来るだけ安静に過ごしましょう

 

ほとんどの人が経験する親知らず抜歯

軟らかい食事が多くなって、特に下顎を使わなくなって年々人間の顎は成長しなくなっているようです。そのせいで、歯並びが悪い人や親知らずが斜めに生えたり、半分埋まったままの人が大半になってきているそうです。一生の間に親知らずを抜かないで済む人の方が少数派です。親知らずは生え始め(10代後半~20代前半)にトラブルが多いので、できるだけ早めに必要な処置を受けることをお薦めします。

親知らずのことで、少しでも不安なことや、お悩み、気になることがあれば是非お気軽に口腔外科専門医・指導医がいる当院へお問い合わせくださいね!